シンガポール気象庁(MSS)は、今年6月から10月にかけてエルニーニョ現象および正のインド洋ダイポールモード(IOD)の影響により、シンガポールと周辺地域で煙害(ヘイズ)が発生するリスクが高まる可能性があると発表した。
これらの気候現象が発生すると、東南アジア地域では気温上昇と降雨量の減少が見込まれ、特に6月から9月の南西モンスーン期間に乾燥した天候が続きやすくなる。気象当局によると、降雨量が平年を大幅に下回る可能性があり、乾燥した森林や泥炭地で火災が発生しやすい状況となる。
シンガポールで発生するヘイズの多くは、近隣諸国で発生した森林火災や農地開発に伴う火入れによる煙が風に乗って流入することで発生する。風向きによっては煙がシンガポールまで到達し、大気汚染や視界不良を引き起こす可能性がある。
政府は関係機関と連携し、火災発生状況や大気質の監視を強化している。過去には強いエルニーニョ現象が発生した2015年に東南アジア全域で深刻なヘイズ被害が発生し、シンガポールでも大気汚染指数(PSI)が上昇した。
環境当局は、市民に対し今後数ヵ月の気象情報やPSI情報を注視し、ヘイズ発生時には屋外活動を控えるなど健康管理に留意するよう呼びかけている。
シンガポール、6~10月に煙害リスク高まる可能性 エルニーニョ現象などが影響
