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PayNow新マスキング機能に不満の声 「個人情報保護が不十分」と議論

 PayNow の新しい氏名表示マスキング機能について、シンガポール利用者の間で「依然として個人情報保護が不十分だ」とする声が広がっている。
 
 PayNowは、携帯電話番号やNRIC、UENなどを使って即時送金できるシンガポールの電子決済システムである。利用拡大に伴い、送金時に相手の実名が表示されることへのプライバシー懸念が以前から指摘されていた。
 
 これを受け、運営側は新たな氏名マスキング方式を導入。表示名の一部を伏せ字化し、個人情報露出を減らす措置を開始した。しかしSNS上では、「名前がかなり推測できる」「知人なら簡単に特定できる」といった不満が相次いでいる。
 
 特に、電話番号と組み合わせることで個人特定リスクが残るとの懸念が強く、「完全匿名化に近づけるべき」という意見も出ている。一方で、誤送金防止の観点からは、ある程度の本人確認情報表示が必要との見方もある。
 
 シンガポールでは近年、デジタル決済利用拡大とともに、個人情報保護や詐欺対策への関心が高まっている。特にフィッシング詐欺や不正送金事件増加を背景に、金融サービス事業者には安全性強化が求められている。
 
 SNS上では、「便利さとプライバシー保護のバランスが難しい」という声がある一方、「最低限ニックネーム表示にすべき」といった意見も見られた。
 
 シンガポールのデジタル決済社会が進展する中、利便性と個人情報保護をどう両立するかが今後の重要課題となっている。