シンガポール で実施された調査によると、若年層の約40%が「結婚を急いでいない」と回答し、出生率低下が続く中で、結婚や家庭に対する価値観の変化が改めて注目されている。
調査では、多くの若者が「経済的安定」「キャリア形成」「自由なライフスタイル」を優先したいと考えていることが明らかになった。また、「結婚後の責任や生活費負担への不安」を理由に挙げる回答も多かった。
シンガポールでは近年、住宅価格上昇、教育費負担、生活コスト増加などを背景に、若者の晩婚化が進んでいる。特にBTO(Build-To-Order)住宅取得までの待機期間や高額な子育て費用が、結婚・出産を後回しにする要因として指摘されている。
政府は出生率低下を重要課題としており、ベビーボーナス拡充、育児休暇、住宅支援などを強化している。しかし、若年層の価値観そのものが変化しており、「結婚=人生必須」という考え方は以前より弱まっている。
一方で、「結婚したくないわけではないが、準備が整うまで待ちたい」という現実的な意見も多い。また、「一人でも幸せに生きられる時代になった」という声もあり、個人重視のライフスタイル志向が広がっている。
SNS上では、「今の生活費では簡単に家庭を持てない」という共感の声がある一方、「結婚や子育てをネガティブに考えすぎでは」との意見も見られた。
シンガポールでは今後、少子高齢化対策だけでなく、若年層が将来に安心感を持てる社会環境づくりがさらに重要課題となりそうである。
シンガポール若者の40%「結婚を急がない」 出生率低下の中で価値観変化
