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ゲンティン・シンガポール、第1四半期利益55%減 カジノ事業減速で大幅減益

 Genting Singapore(ゲンティン・シンガポール)が発表した2026年度第1四半期決算で、純利益が前年同期比55%減となる大幅減益となった。主力の統合型リゾート(IR)事業におけるVIPカジノ収益減少などが影響した。
 
 同社の第1四半期純利益は約1億5,500万Sドルとなり、前年同期から大きく落ち込んだ。売上高も減少しており、特にハイローラー向けVIPゲーミング事業の低迷が業績を圧迫したとされる。
 
 ゲンティン・シンガポールは、Resorts World Sentosa(リゾート・ワールド・セントーサ)を運営しており、カジノ、ホテル、水族館、テーマパークなどを展開している。コロナ禍後は観光回復に支えられていたが、中国景気減速や富裕層消費鈍化の影響が徐々に表れ始めているとの見方もある。
 
 また、アジア地域ではマカオを含む他IR施設との競争も激化している。シンガポール市場は比較的安定しているものの、高額VIP顧客依存度が高いことから、景気変動や旅行需要変化の影響を受けやすい構造となっている。
 
 一方で、同社は今後も大型投資を継続する方針で、リゾート・ワールド・セントーサ再開発や新施設導入を進める計画である。家族向け観光やエンターテインメント分野強化により、中長期成長を目指すとしている。
 
 SNS上では、「観光客は戻っているのに意外」という声がある一方、「VIP市場頼みのリスクが出ている」との分析も見られた。シンガポール観光産業において重要な存在であるゲンティン・シンガポールの今後の回復動向に注目が集まっている。