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シンガポール、交通ライブカメラ映像を大幅終了へ ERP2.0導入で6月30日から

 シンガポール陸上交通庁(LTA)は、国内で公開されている交通ライブカメラ映像の大部分について、2026年6月30日をもって提供を終了すると発表した。新たな次世代電子道路課金システム「ERP 2.0」への移行に伴う措置である。
 
 対象となるのは、高速道路や主要幹線道路に設置され、一般利用者がリアルタイムで渋滞状況を確認できるライブ交通カメラである。これまで市民やドライバーは、LTAや各種交通アプリを通じて道路状況を確認していた。
 
 LTAによると、ERP 2.0では新型オンボードユニット(OBU)や衛星測位システムを活用することで、従来以上に詳細な交通データを収集・分析できるようになる。そのため、一部カメラの役割が終了すると説明している。今後は、AIやデータ分析を活用した交通管理体制へ移行する方針である。
 
 ただし、すべてのカメラ映像が停止されるわけではなく、交通事故対応や道路監視など運営上必要な一部映像は継続利用される見通しである。また、LTAは「一般ドライバー向けには引き続き交通情報を提供する」としているが、具体的な代替サービスについては今後順次案内するとしている。
 
 ERP 2.0は、従来のゲート型ERPに代わる次世代システムとして段階導入が進められており、距離ベース課金やリアルタイム交通管理への対応が期待されている。一方で、OBU設置への不満やプライバシー懸念も一部で出ている。
 
 今回のライブカメラ終了発表を受け、SNSでは「渋滞確認が不便になる」「交通アプリへの影響が心配」といった声が上がる一方、「ERP 2.0時代への移行は避けられない」と理解を示す意見も見られている。