2026年5月12日
マリーナサウスに新クルーズ・フェリーターミナル計画 大型展示施設も整備へ
シンガポール政府は、マリーナサウス地区に新たなクルーズ・フェリーターミナルと展示・会議施設(MICEハブ)を整備する計画を進めている。観光・海運・国際会議分野を強化し、グローバルハブとしての競争力向上を目指す取り組みである。
グレース・フー持続可能性・環境相兼貿易関係担当相は、観光産業会議で、既存のマリーナベイ・クルーズセンター隣接地に新ターミナルを設置する可能性を検討していると明らかにした。新施設は最大3つのクルーズバースと10のフェリーバースを備える構想で、現在の施設を大幅に上回る処理能力を持つ見込みである。
また、マリーナベイMRT駅近くには、新たなMICEハブの建設も計画されている。施設には展示会場や会議場に加え、宿泊施設、飲食、商業、エンターテインメント機能などを統合する構想である。政府は、シンガポール中心部でより大規模な国際イベントを開催できる体制を整える狙いを示している。
シンガポールのMICE市場は回復基調が続いており、2024年のMICE関連観光収入は17億Sドルとなり、コロナ前水準を上回った。政府は今後、高付加価値観光客や大型国際イベントの誘致をさらに加速させる方針である。
さらに、クルーズ需要拡大に対応するため、既存のマリーナベイ・クルーズセンターでも改修が進められている。2025年には新チェックインホールなどを含む大型改修が完了し、同時に2隻の大型客船を受け入れ可能となった。
今回のマリーナサウス再開発は、「グレーター・サザン・ウォーターフロント」構想の一環でもあり、シンガポール南部沿岸地域の再編を象徴する大型プロジェクトとして注目されている。

