シンガポール人は東南アジアで最も読書時間が長いことが分かった。2024~2025年のデータをまとめた調査によると、シンガポール人の年間平均読書時間は155時間で、ASEAN域内トップとなった。タイは149時間で2位、インドネシアは129時間で3位に続いた。
調査では、ベトナムとフィリピンがともに123時間で続いており、東南アジア全体で読書文化への関心が高まっている傾向も示された。特にシンガポールは、教育重視政策や充実した公共図書館ネットワーク、多言語環境などが読書習慣を支えていると分析されている。
シンガポール国家図書館庁(NLB)が実施した2024年の全国読書習慣調査では、成人の約8割が過去1年間に少なくとも1冊の本を読んでおり、約89%が週に複数回読書していることも明らかになった。
また、読書スタイルも変化している。若年層では電子書籍やデジタルコンテンツ利用が増加している一方、多くの市民が依然として公共図書館を利用しており、紙媒体とデジタル双方の読書文化が共存している状況である。
専門家は、シンガポールでは教育や自己成長への意識が高く、読書がキャリア形成や知識習得と結びついている点が特徴だと指摘する。さらに、英語、中国語、マレー語、タミル語の4公用語環境により、多様なジャンルや言語の出版物に触れやすいことも読書量増加の背景とみられている。
シンガポール、東南アジアで最も「読書する国」に 年間平均155時間
