2026年4月30日
セラングーンNEXの伊勢丹が閉店 15年の歴史に幕
シンガポール・セラングーン地区の大型商業施設「NEX」で営業していた伊勢丹が、15年間の営業を終え閉店した。最終営業日には多くの常連客やスタッフが別れを惜しみ、店のシャッターが閉まる瞬間を見守った。
同店は2011年に開業し、地域住民向けの日系百貨店として営業を続けてきた。衣料品や化粧品、家庭用品、日本食品などを取り扱い、日本ブランドを身近に感じられる店舗として親しまれていた。
閉店当日は、長年勤務したスタッフが客に感謝を伝えながら対応し、一部の客は記念撮影を行う姿も見られた。常連客の中には「長年利用していたので寂しい」「日本の商品を気軽に買える場所だった」と惜しむ声が上がった。
伊勢丹シンガポールは近年、事業再編を進めており、2022年にはジュロンイースト店を閉店している。一方で、オーチャード地区の旗艦店である Isetan Scotts やカトン地区の店舗などは引き続き営業を続ける予定である。
シンガポールの小売業界では、オンライン販売の拡大や消費行動の変化により、百貨店業態の競争が激化している。今回の閉店も、こうした市場環境の変化を反映した動きとみられている。

