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月収1万Sドルでも「生活は厳しい」シンガポール人父親、子どもの将来のため副業

 シンガポールで月収1万Sドルを得る父親が、「生活はますます厳しくなっている」と語り、子どもの将来のために2つの仕事を掛け持ちしている実情が話題となっている。発端は匿名掲示板Redditへの投稿で、投稿者は「一見高収入に見えるかもしれないが、実際には十分ではない」と率直な悩みを明かした。
 
 投稿者は既婚で子どもを育てており、住宅ローン、教育費、日常生活費の上昇が家計を圧迫していると説明。「子どもに良い教育機会を与えたい」との思いから、本業に加えて副業も行っているという。「以前なら十分だった収入でも、今は安心できない」と語った。
 
 この投稿には多くの共感が集まり、「シンガポールでは中間層の負担が重くなっている」との声が相次いだ。特に子育て世帯では、保育費、学習塾、住宅費、医療費などが大きな負担になっているとの指摘が多かった。一方で、「月収1万Sドルでも苦しいなら、低所得層はもっと大変だ」との意見も見られた。
 
 近年のシンガポールでは、物価上昇や住宅価格高騰が家計を圧迫している。政府はGST還付や補助金支援を実施しているものの、生活費上昇への不安は根強い。特に教育競争が激しい社会環境の中で、「子どもの将来のために働き続けなければならない」と感じる親は少なくない。
 
 専門家は、シンガポールでは高収入でも生活コストや将来不安から「経済的余裕を感じにくい家庭が増えている」と指摘している。