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シンガポールの超富裕層、2031年までに46%増加予測

 シンガポールの超富裕層人口が2031年までに46%増加するとの予測が発表され、同国が世界有数の資産管理拠点として存在感を強めている。国際不動産コンサルティング会社Knight Frankの最新レポートによると、保有資産3,000万USドル以上の超富裕層(UHNWI)は、現在より大幅に増える見通しである。
 
 レポートでは、シンガポールの政治的安定性、低税率、強固な法制度、高い安全性が富裕層を引きつけていると分析している。特にアジア地域の富裕層やファミリーオフィスが増加しており、中国や東南アジア、中東からの資金流入も拡大している。
 
 近年、シンガポールではファミリーオフィス設立数が急増している。シンガポール金融管理局(MAS)によると、同国のファミリーオフィス数は過去数年で急拡大しており、資産管理業界全体の成長を後押ししている。富裕層向け不動産や高級住宅市場も活況を呈している。
 
 一方で、富裕層流入による影響も指摘されている。高級住宅価格や賃貸料の上昇が進み、一般市民との格差拡大への懸念も強まっている。政府は外国人向け追加印紙税(ABSD)引き上げなど不動産市場の過熱抑制策を導入しているが、依然として海外富裕層の需要は強い。
 
 専門家は、地政学リスクや世界経済の不透明感が続く中、「安全な資産避難先」としてのシンガポール人気は今後も続く可能性が高いと見ている。