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海外移転進む中、シンガポール社員「自分も解雇されるのでは」

 勤務先が業務の大部分を海外へ移転したことで、シンガポール拠点に最後まで残された従業員が「次は自分が解雇されるのではないか」と不安を訴え、SNS上で話題となっている。発端は匿名掲示板Redditへの投稿で、投稿者は「同僚は次々と海外拠点へ移され、自分だけがシンガポールに残っている」と状況を説明した。
 
 投稿者によると、会社はコスト削減を目的に業務を海外へ移管しており、シンガポールで行っていた業務の多くが他国チームへ移されたという。その結果、「現在は実質的に自分だけがシンガポールオフィスに残されている状態」だとし、「会社が完全撤退する前兆ではないか」と懸念を示した。
 
 この投稿に対し、多くの利用者が「早めに転職活動を始めるべきだ」と助言した。「会社はすでに方向性を決めている可能性が高い」「残された社員は最後の業務引き継ぎ要員かもしれない」といった厳しい意見も寄せられた。一方で、「退職金や契約条件を確認しておくべき」との現実的なアドバイスも見られた。
 
 背景には、企業のコスト削減や地域再編の動きがある。近年、多国籍企業の一部では、シンガポールの高い人件費やオフィスコストを理由に、業務をマレーシア、インド、ベトナムなどへ移管するケースが増えている。特にバックオフィスやカスタマーサポート業務でこの傾向が強い。
 
 一方で、専門家は「シンガポールは依然として地域統括や高度専門職の拠点として重要性が高い」と指摘している。しかし、企業再編が進む中、一般職や管理部門では雇用不安が広がっている状況である。