シンガポールのオン ・ イェクン (Ong Ye Kung) 保健相は、中国語を単なる試験科目として学ぶのではなく、日常生活で実際に使う言語として身につける重要性を訴えた。4月26日に開催された「講華語運動(Speak Mandarin Campaign)」関連イベントで、「中国語は教室や試験のためだけでなく、人とつながり、文化を理解するための言語であるべきだ」と述べた。
オン氏は、シンガポールでは英語中心の環境が強まる中、中国語を話す機会が減っていると指摘。その結果、「試験では点が取れても、実際には会話ができない若者が増えている」と懸念を示した。特に家庭内でも英語使用が増え、中国語を自然に使う環境が少なくなっているという。
また、中国語を学ぶ意義について、「経済的な実利だけではない」と強調した。中国語を通じて家族や祖父母世代とのつながりを深め、中国文化や価値観への理解を維持できると説明。「言語は文化とアイデンティティーの一部である」と語った。
シンガポール政府は1979年から「講華語運動」を推進しており、中国系住民の共通語として標準中国語(Mandarin)の普及を進めてきた。一方で近年は、若年層を中心に英語使用が主流となっており、中国語能力低下への懸念も高まっている。
中国語を試験科目ではなく実生活の言語に
