シンガポールに約10年住んだ外国人夫婦が、生活費の高さや都市の忙しさを背景にマレーシア・クアラルンプールへ移住した事例が話題となっている。より広い住居と低コストを求めた選択だが、利便性や安全面などの課題も浮き彫りとなっている。
夫婦はシンガポールで約750平方フィートのコンドミニアムに月額約4,000Sドルで住んでいたが、マレーシアでは約2,000平方フィートの住居により低コストで居住可能となった。また食費も週250〜300Sドルから約128〜160Sドル相当に半減し、生活費全体の大幅な削減を実感している。
一方で、移住はメリットだけではない。シンガポールに比べて公共交通の利便性は低く、日常生活には車がほぼ必須となる。また安全面では注意が必要で、車の施錠確認など新たな習慣が求められるようになったという。さらに飲料水についても、シンガポールのように水道水をそのまま飲めず、浄水設備が必要となる点も違いとして挙げられている。
それでも夫婦は、マレーシアの「ゆったりした生活ペース」や「コミュニティの温かさ」を評価しており、人との交流がより自然である点を魅力として挙げている。
今回の事例は、シンガポールの高コスト環境を背景に、生活の質や価値観に応じて居住地を選び直す動きが広がっていることを示している。効率性や安全性を重視するか、空間や余裕を重視するかという選択が、個人のライフスタイルに大きく影響する局面に入っている。
シンガポールからマレーシア移住 低コストと広い住環境の魅力も課題浮上
