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スクート、世界で最も低排出航空会社に

 シンガポールの格安航空会社スクートが、乗客1人あたりの排出量で世界最小の航空会社に選ばれたことが明らかになった。航空データ分析会社Ciriumの2025年調査によるもので、同社が世界ランキングの首位に立つのは初めてである。
 
 この調査は、航空会社が1座席あたり1km飛行する際に排出するCO2量(g/ASK)を基準に評価したもので、スクートは51gと最も低い水準を記録した。
 
 スクートの高評価の背景には、比較的新しい機材と高い座席密度がある。平均座席数242席と効率的な配置により、同じ燃料でもより多くの乗客を運ぶことができ、結果として1人あたりの排出量を抑えている。
 
 一方、親会社であるシンガポール航空(SIA)は東南アジアで2位にランクインした。フルサービス航空会社は座席数が少なく排出量が高くなりがちだが、最新機材や運航効率の改善により高い評価を維持している。
 
 なお、ランキング上位には格安航空会社が多く並び、機材の新しさや座席効率が環境性能に大きく影響する傾向が確認された。
 
 ただし、今後は中東情勢などによる空域制限で飛行距離が延びる可能性があり、2026年の排出量には不確実性もあると指摘されている。
 
 今回の結果は、航空業界において「運航効率」が環境対策の重要な鍵であることを示しており、持続可能な航空の実現に向けた競争が一段と進むことが予想される。