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私大新卒の就職厳しく正社員46.9%、給与は3,500Sドルで横ばい

 シンガポールの私立大学新卒者の就職状況が厳しさを増していることが明らかになった。2025年の調査によると、卒業後6ヵ月以内に正社員として就職できた割合は46.9%にとどまり、半数に満たない結果となった。
 
 一方で、就職形態を問わない全体の就業率は78.9%と比較的高く、アルバイトや契約、フリーランスなど非正規雇用が一定割合を占めている。実際、約24%がパートタイムや一時的な職に就いており、雇用の質に課題が残る構造である。
 
 給与面では、正社員の月額中央値は3,500Sドルで前年と同水準にとどまり、賃金の伸びは見られなかった。大学別ではジェームズ・クック大学が3,700Sドルと最も高く、分野別では医療系が約3,935Sドルと上位となった。
 
 また、同期間において就職できなかった割合は約21.1%と依然として高水準であり、新卒市場の競争の厳しさが浮き彫りとなっている。
 
 なお、国立大学卒業生の正社員就職率は74.4%、給与中央値は4,500Sドルとされており、私大卒との間に大きな差が存在する。
 
 今回の結果は、シンガポールにおける学歴別の雇用格差と、労働市場の構造的な厳しさを示すものであり、キャリア形成における戦略の重要性が改めて問われている。