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学位でも安泰ではない時代。高スキル人材も解雇リスクに直面

 マレーシア人の投稿をきっかけに、「大学の学位はもはや安定を保証しない」との認識が広がり、高スキル人材でも解雇リスクを避けられない現実が議論を呼んでいる。
 
 投稿者は、これまで「学位を持てば安定したキャリアが築ける」と考えられてきたが、現在はその前提が崩れていると指摘する。企業のコスト削減や組織再編により、専門職や高学歴人材であってもレイオフの対象となるケースが増えているという。
 
 背景には、企業の採用慎重姿勢や景気の不透明感がある。実際、シンガポールでも新卒のフルタイム就職率は低下傾向にあり、2025年は74.4%と前年から下落したほか、応募しても内定を得られない割合も増加している。
 
 また、企業は即戦力や実務経験をより重視する傾向を強めており、単なる学歴だけでは差別化が難しくなっている。これにより、継続的なスキルアップや柔軟なキャリア戦略の重要性が高まっている。
 
 SNS上では「資格より経験」「常に学び続ける必要がある」といった意見が多く見られ、従来のキャリア観の変化が浮き彫りとなっている。
 
 今回の議論は、労働市場の構造変化を象徴するものであり、安定を前提としたキャリアから、不確実性を前提とした自己成長型の働き方への転換が求められていることを示している。