企業の成果向上を目的に部下へ厳しい言動を取る上司は少なくないが、最新の研究では、こうした「暴言型マネジメント」が職場の士気を大きく低下させている実態が明らかになった。
調査によると、一部の上司は叱責や怒号を「組織のため」と正当化し、自身の行動により仕事への関与度や価値が高まったと感じる傾向があるという。研究者は、上司が部下を叱責した後に自己評価が上がるケースもあると指摘している。
しかし、その効果は一時的である。専門家は「恐怖によって短期的に生産性が上がることはある」としつつも、長期的には逆効果であると分析する。恐怖に基づく働き方は持続せず、従業員のモチベーション低下や離職につながるためである。
実際、職場でのハラスメントは精神的ストレスや無力感を生み、従業員の意欲や健康にも悪影響を及ぼすとされる。シンガポールでは職場いじめの経験を持つ従業員も多く、士気の低下や人材流出の要因となっている。
今回の研究は、強圧的なリーダーシップが必ずしも企業利益につながらないことを示している。むしろ、心理的安全性を重視したマネジメントこそが、持続的な組織成長に不可欠であるといえる。
暴言上司は企業にプラスか?実態は士気低下との調査結果
