シンガポールの通信大手シングテルで2026年3月16日、約8時間にわたる大規模なモバイル通信障害が発生し、決済や配車、フードデリバリーなど生活インフラに広範な影響が出た。
障害は同日午前10時30分頃に発生し、4G・5G通信が利用できない状態となった。原因は現時点で不明だが、同社はサイバー攻撃ではないと説明している。約8時間後の午後7時頃にサービスは復旧したが、一部利用者にはその後も接続不具合が残った。
影響は広範囲に及び、NETSはQR決済や端末決済の一部に支障が出たと発表した。Wi-Fi利用の場合は影響を受けにくかったが、モバイル回線に依存する店舗や利用者には混乱が広がった。
また、配車や配送サービスにも大きな打撃となった。ドライバーはアプリに接続できず業務が停止し、1日当たりの収入が大きく減少するケースも報告された。ある配達員は通常の収入が約1万5,000円相当減少する可能性があると述べている。
障害報告サイトには数千件規模の不具合報告が寄せられ、国内最大手通信事業者のインフラ依存の高さが改めて浮き彫りとなった。規制当局IMDAは本件を重く見ており、原因究明を進める方針である。
今回の事例は、通信障害が単なる不便にとどまらず、キャッシュレス決済やギグワークなどデジタル経済全体に直結するリスクであることを示している。
シングテル通信障害8時間、決済・配車サービスに影響拡大
