2026年2月10日
バス到着予測システムが90%以上復旧
シンガポール陸上交通庁(LTA)は、先に不具合で一時停止していたバス到着予測システムについて、稼働率が90%超に復旧したと発表した。あわせて同庁は、今後2年をかけて運賃システムおよびバス運行管理システム全体の大規模アップグレードを開始することも明らかにした。
バス到着予測システムは、各路線のバスが停留所に到着する予想時刻をリアルタイムで表示するもので、市民の日常移動に広く利用されている。しかし昨年末にシステム障害が発生し、一部の路線で到着時刻情報が不正確になる事態が生じた。LTAは、ソフトウエアの再設定やデータ処理の改善を進め、段階的に機能を回復させてきた。今回、全体の稼働率が90%を上回ったことで、日常利用者の利便性が大きく改善された。
LTAは今回の復旧状況を踏まえ、バスサービス全体の信頼性向上を目的として、運賃収受システムとバス運行管理システムの統合的な改修計画を発表した。改修は今後2年にわたり段階的に進められ、利用者の利便性向上や運行効率の最適化を目指す。具体的には、電子運賃支払いの更なるデジタル化、路線ごとの運行データ管理の高度化、運行計画の柔軟な見直し機能の導入などが検討されている。
この取り組みは、単にシステムの性能を高めるだけでなく、公共交通利用者の体験向上や日々の移動の信頼性向上にも直結する。LTAは、「バスが公共交通の重要な柱であり、予測情報や運賃支払いシステムが信頼できることが利用者の安心につながる」と説明している。また、システム改修に伴う一時的な仕様変更やサービス影響がある場合には、事前に告知し、利用者への情報提供を徹底する方針だ。
交通コンサルタントは今回の発表について、「到着予測システムの復旧は評価できるが、根本的な改修を進めることで長期的な信頼性と効率が高まる」と評価する。一方で、改修期間中のシステム移行や利用者への影響を最小限にするための周到な準備も併せて求められている。
LTAは今後、利用者のフィードバックを取り入れながら改修計画を具体化し、よりスマートで使いやすいバスサービスの構築を目指すとしている。公共交通機関の利便性と信頼性を高める取り組みは、都市全体の移動効率の向上にも寄与すると期待される。


