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社会

2026年2月6日

警察、マッサージ店の営業許可制度を見直しへ

 シンガポール警察は、マッサージ店の営業許可(ライセンス)制度の見直しを進めており、規制が一段と強化される見通しであると発表した。これは、店舗を巡る不正行為や治安上の懸念が指摘されていることを受け、適正な営業環境を確保するための措置である。
 
 現在、マッサージ店を営業するには所定のライセンスが必要であり、保健衛生や従業員の資格、施設管理といった基準が設けられている。しかし、警察当局は一部の事業者が規制の抜け穴を突いて違法なサービスを提供しているケースがあるとして、制度全体の有効性を再評価しているという。
 
 見直しの中心となるのは、ライセンス申請時の審査強化や、営業中の監視体制の厳格化、不正行為の摘発・罰則強化などだ。具体的には、事業者の身元審査や経営実態の確認工程を強化したり、ライセンス更新の要件を厳しくしたりする案が検討されている。また、違法営業を未然に防止するための情報共有体制の強化や、施術者の適正な資格管理を徹底する方策も議論されている。
 
 警察は声明で、「法令遵守と公共の安全を確保するため、ライセンス制度を見直すことが必要だ」と述べ、適切な規制がない場合には治安や地域コミュニティの信頼が損なわれるおそれがあると説明した。違法行為の温床になる可能性のある営業形態についても、関係機関と連携して全面的に取り締まる構えであるという。
 
 業界団体や事業者からは、適正な運営を行っている店舗への影響を懸念する声があるものの、多くは「公正な競争とイメージ向上には必要な措置」と理解を示している。また、利用者側からは「安全・安心なサービスを受けたい」との意見が根強く、制度強化への支持も一定程度ある。
 
 制度改正案は今後、政府内の審議を経て詳細が詰められる見通しであり、関係当局は近く具体的な規制案を公表する予定だ。警察はまた、見直しに先立ち、一般市民や業界関係者からの意見募集も検討している。
 
 今回の制度見直しは、マッサージ業界全体の信頼性向上と、違法営業の取り締まりを強化する一環として位置付けられており、今後の動向が注目される。適切な実施により、地域社会全体の安全性と健全な事業環境の確保が期待されている。

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