シンガポールの人気レストラン「Lolla」が、2月14日をもって閉店すると発表した。開業から14年にわたり多くのファンを魅了してきた同店は、これまでに「アジアの50ベストレストラン」にもランクインした実力派として知られており、その閉店発表は飲食業界と食通の間で大きな話題を呼んでいる。
Lollaは、創業以来独創的な料理と洗練されたサービスで評価を受け、シンガポールのグルメシーンを牽引する存在だった。季節感を生かした素材選びや多国籍の技法を取り入れたコース料理は、国内外の食通から高い評価を受けた。とりわけ同店が「アジアの50ベストレストラン」に選ばれたことは、シンガポールのレストラン界にとっても大きな誇りとなった。
閉店の理由について、オーナーシェフは声明で「14年間の歩みに一区切りをつけ、新たなチャレンジのための時間を持ちたい」と説明した。具体的な再開業の計画については明らかにしていないものの、関係者や常連客からは感謝と惜別の声が多く寄せられている。
同店の閉店は、単に一軒のレストランが姿を消すという以上に、シンガポールのダイニング文化にとって一つの時代の節目とも受け止められている。オープン以来、同店を支えてきたスタッフやシェフたちは、これまで提供してきた味と体験に誇りを持ち、最後のシーズンを迎える準備を進めているという。
閉店前の数週間は、特別メニューや思い出を振り返るイベントなどが予定されており、閉幕を見届けたいとする予約が相次いでいる。特に2月14日の最終営業日は、バレンタインデーと重なることから、記念として来店する客の姿も多いとみられる。
シンガポールの飲食業界では、Lollaの閉店を受けて「名店がまた一つ消えるのは寂しい」との声がある一方、「新たな才能やコンセプトが次に続くだろう」との前向きな意見も聞かれる。業界関係者は、成熟した市場で長年支持される店の継続がいかに困難であるかを指摘しつつ、シンガポールが引き続き多様な飲食文化の発信地であることに変わりはないと述べている。
こうした節目を経て、シンガポールの飲食シーンはさらなる進化を遂げることが期待される。Lollaはその歴史の一翼を担い、多くの食体験を提供し続けた名店として記憶されるであろう。
「アジアの50ベスト」入りの名店Lolla、14年の幕を閉じる
