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ジョホール州で火点確認、週末の降雨でヘイズ緩和見込み

 シンガポール国家環境庁(NEA)は、マレーシア・ジョホール州で少なくとも1カ所の火点(ホットスポット)が確認されたと発表した。一方で、今週末にかけて湿った天候と降雨が予想されており、シンガポール周辺のヘイズ(煙霧)は緩和される見通しだとしている。
 
 NEAによると、衛星観測で検知された火点は限定的で、現時点では広範囲に及ぶ大規模火災の兆候は確認されていない。ただし、風向き次第では煙が国境を越えて流入する可能性があるため、状況を注意深く監視しているという。
 
 現在のシンガポールの24時間PSI(大気汚染指数)は正常から中程度の範囲にとどまっており、健康に重大な影響を及ぼすレベルではない。NEAは、短時間の視界悪化やにおいを感じる可能性はあるものの、週末にかけて予想される降雨が大気中の微粒子を洗い流し、空気質の改善につながると説明している。
 
 ヘイズは、乾燥した気象条件と農地焼却などが重なることで発生しやすく、東南アジアでは季節的に問題となる。NEAは、周辺国の状況や風向・降雨予測を踏まえ、必要に応じて追加の注意喚起を行う方針だ。
 
 当局は、呼吸器疾患を持つ人や高齢者、子どもに対し、空気質が悪化した場合には屋外での激しい活動を控えるなど、体調管理に留意するよう呼びかけている。また、市民には公式アプリやウェブサイトを通じて最新のPSI情報を確認するよう求めている。
 
 今回の火点確認は局地的なものであり、現時点でシンガポールに深刻な影響を及ぼす状況ではないが、NEAは「天候の変化次第で状況は変わり得る」として、引き続き警戒を続ける姿勢を示している。