シンガポール政府は、2026年2月1日付で8つの海外医学校の学位を正式に認定する方針を発表した。これにより、該当する医学校の卒業生はシンガポールで医師としての資格認定を受けられるようになる。政府は医療人材の確保と国際的な医療教育の多様性を重視しており、今回の認定拡大はその一環である。
認定対象となる医学校は、豊富なカリキュラムや臨床実習体制、国際的な評価などを基準に選定されたもので、これまで認定校に含まれていなかった有力校も含まれる。認定拡大により、シンガポール国内の医療機関での人材不足解消や、専門分野への人材供給が進むことが期待される。
現在、シンガポールの医師国家試験や登録制度は、国内外の医学校卒業者に共通の基準で運用されているが、海外学位の場合は追加要件や審査が必要だった。今回の措置は、あらかじめ認定された学位を持つ者に対して、登録手続きのハードルを下げる効果がある。政府は、品質管理を維持するため、認定後も各校の教育実績や卒業生の臨床能力などを継続的に監視する方針だ。
医療専門家や教育関係者は、今回の拡大が医療教育の競争力強化と国際的な連携促進につながると評価する。一方で、認定校拡大に伴う登録者増加が医療市場にどのような影響を与えるかについては、医療資源の需給バランスや就業環境の整備といった観点から慎重な見方もある。
政府は、認定拡大に合わせて説明会やガイドラインを提供し、海外医学校卒業生がシンガポールでの医療登録に必要な手続きを円滑に進められるよう支援する。また、国内の医学校および医療機関とも連携し、人材育成の連続性と高い医療水準の維持に努める。
今回の認定拡大は、海外で学んだ医師のキャリアパスを広げると同時に、シンガポール国内の医療提供体制の強靭化を図る施策として注目される。今後、認定された卒業生がどのように医療現場で活躍するかが注目される。
2月1日から海外医学校の学位を8校追加で認定
