シンガポール航空の旅客機がチャンギ国際空港での着陸を中止した際に、機体の尾部を損傷したとして、航空当局と同社が調査を進めている。
同機は定期便として到着進入中に一度着陸を試みたものの、気象条件や機体の挙動に異常が認められたため、機長の判断で着陸を中止する「ゴーアラウンド」を実施した。ゴーアラウンド時に機体が安定を欠いたとみられ、尾部に損傷が確認されたという。
乗客・乗員にけがはなく、機体はその後安全な高度を維持し、別の滑走路で無事着陸した。航空会社は、速やかに乗客の安全を確保するとともに、代替便の手配や宿泊支援など必要な対応を実施したとしている。
事故調査当局は、尾部に及んだ損傷の状況や飛行記録装置のデータを精査して原因を特定する方針である。また、同空港の運航管理や気象情報、機長の判断プロセスについても関係者からの聴取を進めている。
シンガポール航空は声明で、「乗員が安全を最優先に判断し、乗客の安全を確実に守った」と述べ、詳細な調査結果を待つ姿勢を示した。同社はこれまでも国際的な安全運航の実績を持つが、異常時の対応については透明性を保ちつつ改善に取り組むとしている。
ゴーアラウンドは航空運航上の標準的な手続きの一つだが、機体へのストレスや損傷リスクが伴うケースもある。当局は、今回の事案が今後の運航安全管理に与える示唆についても検討を進める。
今回の出来事は、乗客にとっては不安を伴う出来事となったものの、安全確保を最優先した判断が功を奏した形で終息した。関係当局と航空会社は引き続き原因究明を進め、再発防止策の検討を進めるとしている。
シンガポール航空機、着陸中止時に尾部損傷
