2026年1月29日
風向きでシンガポールにもヘイズの可能性
シンガポール国家環境庁(NEA)は、南方からの風の影響でヘイズ(煙霧)が流入する可能性があると注意喚起した。ただし、24時間の大気質指標であるPSI(Pollutant Standards Index)は正常値の範囲内で、直ちに健康への深刻な影響を及ぼす状況にはないとしている。
NEAによると、近隣地域での火災や季節的な大気循環の影響で、微小粒子状物質などの濃度が変動する恐れがあるという。特に乾季や農地焼却が増える時期には、風向きによって煙や粉じんがシンガポールまで流れてくることがある。
現時点で計測されている24時間PSIは正常(0〜50)の範囲に留まっており、健康に問題のない空気質と評価されている。ただし、NEAはアプリや公式ウェブサイトでリアルタイムの大気質データを公開し、状況変化に応じた情報提供を続けるとしている。
ヘイズは、視界が悪化するだけでなく、呼吸器系や目・喉への刺激を引き起こすことがあるため、NEAは健康への影響を最小限に抑えるための注意点も示している。特に呼吸器や循環器の持病がある高齢者や子どもは、屋外での激しい運動を避けるなど、自己管理に努めるよう呼びかけている。
また、大気質が悪化してPSIが上昇した場合には、学校やスポーツイベントの屋外活動が制限されることもある。NEAは関係機関と連携し、適切な対応を準備しているという。
ヘイズの広がりは季節風や周辺地域の燃焼活動との関連が深く、国境を越えた大気環境問題としても注目されている。今回のように一時的な空気質の変動が起きても、PSIが正常範囲にある間は深刻な健康リスクは低いとされるが、継続的なモニタリングと情報発信が重要だとしている。
