シンガポールの国家環境庁(NEA)は、飲料容器返却制度(Container Return Scheme)の導入に伴う事業者の負担軽減を目的に、最大2,500Sドル(約28万円)の新たな補助金制度を開始すると発表した。主に中小規模の飲料製造・販売事業者を対象とする。
同制度は、ペットボトルや缶などの使用済み飲料容器を回収・再資源化する仕組みで、循環型経済の推進と廃棄物削減を狙いとしている。一方で、事業者側には回収対応、表示変更、システム調整などの追加コストが発生することから、NEAは初期負担を和らげるための支援策として今回の補助金を設けた。
補助金は、制度対応に必要な業務プロセスの見直し、容器表示の更新、社内準備費用などに充当できる。申請は一定の要件を満たす事業者が対象となり、詳細な条件や申請方法はNEAが案内する予定である。
NEAは、容器返却制度の円滑な定着には、事業者の理解と協力が不可欠だと強調する。特に中小事業者にとっては、制度対応コストが経営負担となる可能性があるため、早期の支援が重要だとしている。
政府は今後、消費者向け啓発と並行して事業者支援を進め、返却制度の実効性を高める方針である。今回の補助金は、環境政策と企業活動の両立を図る具体策として位置付けられている。
容器返却制度支援へ、NEAが飲料事業者向け補助金を新設
