2026年1月21日
シンガポール人の1割に親しい友人なし
シンガポールの政策研究所(IPS)が公表した調査結果によると、シンガポール人の約10人に1人が「親しい友人がいない」と回答したことが分かった。一方で、多くの人は依然として対面で友人関係を築いていることも明らかになった。
調査では、人々の社会的つながりや交友関係の在り方を分析した。その結果、親しい友人がいないと感じている層は一定数存在するものの、全体としては学校、職場、地域活動など、直接顔を合わせる場が友人関係形成の中心であることが確認された。オンラインやSNSを通じた交流は補助的な役割にとどまっているという。
IPSは、都市化やデジタル化が進む中でも、信頼関係の構築には対面でのやり取りが重要であると指摘する。一方、親しい友人を持たない人々については、孤立感や心理的負担につながる可能性があり、社会的な支援やつながりを促す取り組みの必要性が示唆された。
年齢層別に見ると、若年層は比較的交友関係が活発である一方、高齢層や生活環境の変化を経験した層では、友人関係が希薄になりやすい傾向が見られた。研究者は、人生の転機において人間関係を再構築する機会を提供することが重要だと分析している。
IPSは、ボランティア活動や地域イベント、職場外での交流の場が、社会的つながりを強める有効な手段になると強調する。今回の調査結果は、デジタル時代においても「人と人が直接会う場」の価値が依然として高いことを示すと同時に、孤立を防ぐための社会的仕組みづくりの重要性を浮き彫りにした。


