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社会

2026年1月19日

高齢雇用主のデビットカードを不正使用、家事労働者が約8万6,000Sドル窃取

 シンガポールで、高齢の雇用主のデビットカードを不正に使用し、約8万6,000Sドル(約950万円)を盗んだ家事労働者が摘発された。裁判資料などによると、被告は得た資金を主にギャンブル依存のために費消していたとされる。
 
 被告は雇用主宅で住み込み勤務をしており、日常的な家計管理や買い物を任される中で、カード番号や暗証番号を把握した。これを悪用し、複数回にわたりATM引き出しや電子決済を行い、長期間にわたって不正使用を続けたという。被害は雇用主が口座残高の異常に気付き、家族を通じて確認したことで発覚した。
 
 調査の結果、被告はオンラインカジノなどで多額の金銭を失っており、借金返済や賭博資金の補填を目的に犯行を重ねていたと説明している。検察側は、高齢者の信頼と弱い立場を利用した悪質な犯行だと指摘した。
 
 裁判所は、被害額の大きさに加え、計画性と継続性があった点を重く見て量刑判断を行った。一方で、被告が依存症を抱えていたことについては、再犯防止の観点から治療や更生支援の必要性も言及された。
 
 当局は、家事労働者に家計管理を任せる場合でも、カードの共有を避け、利用明細を定期的に確認すること、必要に応じて利用限度額を設定するなどの対策を呼びかけている。今回の事件は、信頼関係を前提とする雇用環境においても、適切な管理と見守りが欠かせないことを示している。

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