ボルボは、同社の電気自動車(EV)EX30ウルトラの一部車両において、高電圧バッテリーの発火リスクが生じる可能性を確認したと発表した。これを受け、対象車両のオーナーに対し、当面は充電上限を70%に制限するよう要請している。
同社によると、特定条件下でバッテリー管理システム(BMS)の挙動に起因する安全上の懸念が判明した。現時点で重大事故の報告はないものの、予防的措置として充電制限を求める判断に至ったという。ソフトウエア更新などの恒久対応については、現在検証を進めている。
対象はEX30ウルトラの一部仕様・生産ロットで、詳細は地域の正規ディーラーを通じて個別に案内されている。ボルボは、急速充電の利用頻度を抑えることや、異常表示が出た場合は速やかに点検を受けることも併せて呼びかけている。
自動車業界では、EVの普及に伴い、電池の安全性確保が重要課題となっている。過充電や温度管理は発火リスクに直結するため、メーカー各社はBMSの高度化や遠隔アップデートによる対策を進めている。今回の措置は、リコールに至る前段階の注意喚起として位置付けられる。
シンガポールの販売・サービス網では、オーナーからの問い合わせ対応を強化し、点検やアップデートの準備を進めている。充電上限70%の運用は航続距離に影響するが、安全性を最優先とする姿勢を示した形である。
ボルボは今後、原因究明と是正策が整い次第、改めて案内するとしており、利用者には公式情報の確認と指示順守を求めている。
ボルボ、EX30ウルトラで電池発火リスクを確認
