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社会

2026年1月15日

トラックの速度制限違反、事業者への最高罰金を最大10倍に引き上げへ

 シンガポール政府は、トラック(ロリー)に義務付けられている速度リミッター規則に違反した車両所有者への最高罰金を、現行の最大10倍に引き上げる方針を示した。交通安全の強化を目的とした法改正案の一環で、抑止力を高める狙いである。
 
 対象となるのは、法令で定められた速度上限を超えないよう制御する速度リミッターの未装着、改変、無効化などの違反行為である。現行制度では罰金水準が低く、違反抑止として不十分との指摘があった。政府は、違反による事故リスクの高さを踏まえ、事業者責任をより明確にする必要があると判断した。
 
 当局によると、速度超過は大型車両事故の重大化につながりやすく、特に市街地や高速道路での安全確保が課題となっている。今回の引き上げにより、悪質な違反に対しては高額な罰金が科される可能性が高まり、安全投資を怠る事業者への強い警告となる。
 
 シンガポール陸上交通庁(LTA)は、取り締まりと併せて、事業者への周知や点検体制の強化を進める方針である。業界団体からは、安全性向上の趣旨に理解を示す声がある一方、導入時期や具体的な罰金額、執行基準の明確化を求める意見も出ている。
 
 政府は、法改正を通じて事業者の安全管理責任を一段と厳格化し、交通事故の削減につなげたい考えである。今後、国会での審議を経て、施行時期や詳細が確定する見通しである。

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