2026年1月14日
シンガポールドルが対円で史上最高値
シンガポールドルが対日本円で上昇を続け、1Sドル=123.53円と史上最高値を更新した。円安基調が長期化する中、シンガポールドルの堅調さが際立つ結果となっている。
市場関係者によると、今回の為替水準は、日本の金融緩和姿勢が続く一方で、シンガポールがインフレ抑制を重視した金融運営を維持していることが背景にある。金利差に加え、シンガポール経済の安定性や財政健全性が評価され、通貨としての信認が高まっているという。
この為替動向は、旅行や消費に直接的な影響を及ぼしている。日本を訪れるシンガポール人にとっては購買力が大きく向上し、宿泊、飲食、買い物の割安感が一段と強まった。一方、日本からシンガポールを訪れる旅行者にとっては、滞在コストの上昇につながっている。
また、企業活動への影響も無視できない。日本からの輸入品については、円安により価格が抑えられる一方、日本向けに輸出を行うシンガポール企業にとっては、為替差損が生じやすい環境となる。観光、貿易、投資の各分野で、為替動向を踏まえた戦略調整が求められている。
為替市場では、当面は大きな方向転換は見込みにくいとの見方が多い。日本の金融政策変更が明確になるまでは、円安傾向が続く可能性があり、シンガポールドルの対円高水準も維持されるとの予測が出ている。
今回の史上最高値更新は、両国の金融政策スタンスの違いを反映したものであり、シンガポールドルの相対的な強さを改めて示す出来事となった。今後も為替動向は、旅行需要や企業活動に影響を与える重要な指標として注目される。


