2026年1月13日
美容施術後の患者死亡事故で医師に有罪判決
シンガポールで、美容医療施術を行った医師が、過失行為により患者を死亡させたとして有罪判決を受けた。裁判所は、当該医師の判断と対応が医療水準を下回っていたと認定し、患者の死亡との因果関係があると結論付けた。
判決によると、患者は美容目的の施術を受けた後、体調不良を訴えたが、医師は適切な対応を取らず、必要な医療措置や速やかな専門治療への引き継ぎを行わなかったとされる。裁判所は、医師がリスクを十分に認識しながら、標準的に求められる注意義務を怠った点を重く見た。
検察側は、施術後の症状が明らかに異常であったにもかかわらず、適切な診断や緊急対応がなされなかったことが、患者の容体悪化と死亡につながったと主張した。一方、弁護側は、結果は予見できなかったとして無罪を主張したが、裁判所はこれを退けた。
本件は、美容医療分野における安全管理と医師の責任の在り方に改めて注目を集めている。美容施術は一般医療に比べ軽視されがちだが、侵襲性を伴う医療行為である以上、厳格な判断と迅速な対応が不可欠だと専門家は指摘する。
裁判所は量刑について後日判断するとしており、医師の資格や今後の業務への影響も含め、社会的関心が高まっている。本件は、シンガポールにおける美容医療の安全基準と監督体制の重要性を浮き彫りにする判決となった。


