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社会

2026年1月9日

Grab、タンジョン・ルーでドローン配送の実証開始

 配車・デリバリー大手のGrabは、シンガポール東部タンジョン・ルーで、ドローンを活用したフードデリバリーの実証実験(パイロット)を開始した。共同実施先は航空・防衛大手のSTエンジニアリングで、1日あたり最大28件の配達を想定している。
 
 この取り組みは、住宅地と水辺エリアが混在するタンジョン・ルー周辺を対象に、短距離・高頻度配送の効率化を検証する目的で行われる。ドローンは指定の離着陸地点間を飛行し、ラストマイルは地上スタッフが補完するハイブリッド方式を採用する。これにより、交通渋滞や人手不足の影響を受けにくい配送モデルの確立を目指す。
 
 Grabによると、ドローン配送はピーク時間帯の遅延緩和や、天候・道路事情に左右されにくい安定運用が期待されるという。一方で、飛行ルートの安全確保、騒音、気象条件への対応など、実用化に向けた課題も多い。今回の実証では、運航管理、顧客体験、コスト効率を総合的に検証する。
 
 STエンジニアリングは、航空分野で培った無人機運用技術を活用し、安全基準や管制プロトコルの確立を支援する。関係当局とも連携し、規制順守の下で段階的に運用範囲を拡大する可能性を探る。
 
 シンガポールでは、物流の高度化とスマートシティ化の一環として、無人配送の実証が進められてきた。今回の取り組みは、都市部における実用レベルのドローン配送に一歩近づく試みとして注目される。Grabは、検証結果を踏まえ、将来的な他地域展開の可否を判断するとしている。

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