シンガポールのシンガポール食品庁(SFA)は、2026年1月19日から外食・飲食事業者を対象にした新たな食品安全枠組みを導入し、食品衛生水準をA〜Cの3段階で格付けすると発表した。消費者に分かりやすい情報提供を行うとともに、事業者の衛生管理水準の底上げを図る狙いである。
新制度では、調理環境の清潔さ、食品の取り扱い、温度管理、従業員の衛生習慣、記録管理などを総合的に評価し、A(高水準)、B(標準)、C(要改善)として表示する。評価結果は店舗内で掲示され、利用者が一目で確認できる仕組みとなる。
SFAによると、従来の違反点数制度は理解しにくいとの指摘があったため、直感的に比較可能な格付け方式へ移行する。違反が確認された場合は、是正指導や再検査が行われ、改善が見られない場合には格下げや追加措置が取られる可能性がある。
事業者側にとっては、評価がブランド信頼や集客に直結するため、日常的な衛生管理の重要性が一段と高まる。一方、業界からは「基準の明確化は歓迎だが、運用の公平性と一貫性が鍵になる」との声も出ている。
SFAは、制度開始に先立ち説明会やガイドラインの提供を進め、円滑な移行を支援するとしている。新枠組みは、消費者の安心と事業者の自律的改善を両立させる取り組みとして、外食市場全体の信頼性向上につながることが期待されている。
食品安全評価をA〜Cで格付け、SFAが新制度を1月19日開始
