AsiaX

チャンギ空港の2025年旅客数、約7,000万人で過去最多を更新

 シンガポールのチャンギ国際空港は、2025年の年間旅客数が約7,000万人に達し、過去最高記録を更新した。国際航空需要の本格回復と路線拡充が寄与し、世界有数の航空ハブとしての地位を改めて示した形である。
 
 空港当局によると、旅客数の増加は、アジア太平洋地域を中心とした渡航需要の回復に加え、欧州や中東路線の運航再開・増便が背景にある。観光客とビジネス渡航の双方が伸び、トランジット(乗り継ぎ)利用も堅調に推移した。
 
 2025年は大型イベントの開催や国境規制の完全緩和が進んだ年でもあり、航空会社各社がチャンギを拠点にネットワークを強化した。これにより、ピーク時の運航本数と利用者数が増え、ターミナルの稼働率も高水準となった。一方で、空港運営側は混雑緩和のため、保安検査や出入国審査の効率化、デジタル化を進めたとしている。
 
 貨物分野でも安定した取扱量を維持し、旅客と貨物の両面で回復基調が鮮明となった。空港当局は、将来の需要増に備え、第5ターミナル(T5)を含む拡張計画を着実に進める方針である。
 
 今回の過去最多更新は、チャンギ空港がパンデミック後の回復局面を越え、成長軌道に戻ったことを象徴する出来事である。今後は、サービス品質の維持と持続可能性への対応を両立しながら、さらなる利用者増に対応できるかが課題となる。