シンガポール国内の主要自動車教習所が、2026年から学科・実技を含む教習関連料金を引き上げることが分かった。運営コストの上昇や施設更新への対応が背景にあり、免許取得を目指す学習者の負担増につながる見通しである。
対象となるのは、政府認可の教習所が提供する学習者登録料、学科講習、実技レッスン、テスト関連費用などで、値上げ幅は項目ごとに異なる。教習所側によると、人件費の上昇に加え、車両やシミュレーターの更新、デジタル予約システムの維持・改善などがコスト増の要因となっている。
教習所は、今回の料金改定について「サービス品質と安全基準を維持するために必要な措置」であると説明している。特に、受講者数の増加に対応するための設備投資や、指導員の確保・育成には継続的な資金が必要だとしている。
一方、学習者や若年層からは、「免許取得のハードルがさらに高くなる」「公共交通が充実しているとはいえ、仕事や家庭の都合で車が必要な人には負担が大きい」といった声も上がっている。近年、車両価格やCOE(自動車所有権証書)の高騰により、自動車関連コスト全体が上昇していることも影響している。
交通当局は、教習所の料金設定は各事業者の裁量に委ねられているとしつつも、透明性の確保と受講者への十分な周知を求めている。今後、教習所各社は具体的な新料金表を順次公表する予定である。
今回の値上げは、シンガポールにおける免許取得環境の変化を象徴する動きであり、自動車利用を取り巻くコスト構造の見直しが改めて注目されている。
シンガポールの自動車教習所、2026年に受講料を値上げへ
