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屋外広告の許可取得が即時化、企業負担を大幅軽減

 シンガポールの国家開発省(MND)は、屋外広告に関するライセンスがほぼ即時で取得可能になったと発表した。従来は審査に一定の時間を要していたが、制度の簡素化とデジタル化により、企業は迅速に広告掲出を開始できるようになる。
 
 今回の変更は、屋外広告に関する申請手続きを一本化し、事前に定められた基準を満たす案件については、自動承認に近い形で処理される仕組みを導入したことによる。これにより、申請から許可までにかかる時間は大幅に短縮され、場合によっては申請当日中にライセンスを取得できるという。
 
 MNDによると、この改革は、ビジネス環境の改善と企業の機動的なマーケティング活動を後押しすることを目的としている。特に、期間限定キャンペーンやイベント告知など、スピードが重視される広告需要に対応しやすくなる点が大きな利点とされている。
 
 対象となるのは、建物外壁や仮設構造物などに掲出される屋外広告で、内容や設置場所が都市景観や安全基準に適合していることが前提となる。MNDは、審査を簡略化する一方で、違反が確認された場合には、厳正な是正措置や罰則を適用する方針も示している。
 
 業界関係者からは、「手続きの不確実性が減り、計画が立てやすくなった」「中小企業にとっても大きな追い風だ」と評価する声が上がっている。一方で、景観保全や住民への配慮を求める意見もあり、制度運用の透明性が引き続き求められる。
 
 今回の即時化措置は、シンガポールが進める規制合理化と企業支援政策の一環であり、都市の競争力強化と経済活動の活性化につながることが期待されている。