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チャンギ空港、新地下連絡で将来のT5からT2へ4分で移動可能に

 シンガポールのチャンギ国際空港では、建設が進められている第5ターミナル(T5)と既存の第2ターミナル(T2)を結ぶ新たな地下交通リンクが整備され、将来的に所要時間約4分での移動が可能となる見通しである。空港当局が明らかにした。
 
 この地下リンクは、自動運転のシャトルシステムを採用する計画で、T5開業後の大量旅客移動を円滑に処理する中核インフラとして位置付けられている。T5は完成すれば年間最大5,000万人規模の旅客処理能力を持つとされ、既存ターミナルとの迅速な接続が不可欠とされてきた。
 
 新リンクの導入により、乗り継ぎ客は保安区域内を移動しながら短時間でターミナル間を行き来できるようになる。これにより、乗り継ぎ時間の短縮や利便性向上が期待されるほか、空港全体の運用効率も大きく改善される見込みである。空港側は、ピーク時でも安定した輸送能力を確保できる設計としている。
 
 チャンギ空港ではすでに、ターミナル間移動用のスカイトレインが運行されているが、T5は既存エリアから離れた位置に建設されるため、地下連絡網の整備が不可欠とされていた。今回の計画は、将来の旅客増加を見据えた長期的な空港拡張戦略の一環である。
 
 T5は段階的に開業する予定で、完成後は東南アジア有数の航空ハブとしての地位をさらに強化することが期待されている。地下リンクを含むインフラ整備は、シンガポールが掲げる「シームレスで世界最高水準の空港体験」を支える重要要素となる。
 
 チャンギ空港当局は、今後もターミナル間接続やデジタル化を進め、乗客の移動ストレスを最小限に抑える取り組みを続ける方針である。