シンガポール国立大学(NUS)は、性的非行に関する申し立てを受けて教授1人を解雇したと発表した。これに対し、当該教授は不正行為を全面的に否定し、大学側の決定に対して控訴する意向を示している。
大学側によると、内部調査の結果、教授の行為が学内規定に違反すると判断され、懲戒処分として解雇が決定された。NUSは、被害を訴えた人物の保護と守秘を最優先とし、詳細な調査内容については公表していないが、「すべての申し立ては慎重かつ公平に検証された」と説明している。
一方、解雇された教授は声明を発表し、申し立ての内容は事実ではないと主張した。大学の調査手続きについても「不十分で、公正性を欠いている」としており、正式な異議申し立てを通じて名誉回復を目指す姿勢を明らかにした。
今回の件を受け、NUSは「キャンパス内における安全と尊厳の確保は最重要課題であり、性的非行や不適切行為には一切の妥協をしない」と強調している。大学は近年、教職員や学生を対象にした行動規範の強化や、相談・通報体制の拡充を進めてきた。
シンガポールでは、高等教育機関におけるハラスメントや性的非行への対応の厳格化が進んでおり、大学側の説明責任と手続きの透明性も強く求められている。今回の控訴手続きの行方は、学内規律と個人の権利のバランスを巡る議論をさらに呼び起こす可能性がある。
NUS教授、性的非行疑惑で解雇
