2025年12月30日
クラーク・キーのフーターズ、30年の歴史に幕
シンガポールのナイトスポットとして知られるクラーク・キーにある米国発レストランチェーンHootersが、約30年にわたる営業を終え、閉店することが分かった。1990年代半ばに開業した同店は、シンガポールにおけるフーターズの象徴的存在として長年親しまれてきた。
同店は、ウエスタン料理やビールに加え、独特の接客スタイルで知られ、観光客や在住外国人を中心に人気を集めてきた。特にクラーク・キーという立地もあり、仕事帰りの客や週末の利用者でにぎわう店として定着していた。
閉店の背景について、運営側は詳細な理由を明らかにしていないが、近年の飲食業界を取り巻く環境変化が影響した可能性があるとみられる。クラーク・キー周辺では賃料の高止まりや競争激化が続くほか、コロナ禍以降、ナイトライフの客足や消費行動にも変化が生じている。
また、シンガポールの飲食市場では、健康志向の高まりや多様な飲食コンセプトの台頭により、従来型のレストラン業態が見直しを迫られるケースも増えている。こうした流れの中で、30年続いた老舗店の閉店は、時代の転換点を象徴する出来事とも受け止められている。
常連客からは「シンガポールの一時代を代表する店だった」「思い出の場所がなくなるのは寂しい」と惜しむ声が上がっている。一方で、クラーク・キーでは新たな飲食・エンターテインメント施設の開発も進んでおり、今後の再編にも注目が集まる。
フーターズ・クラーク・キー店の閉店は、シンガポールの外食・ナイトライフ文化の変遷を映し出す出来事となりそうである。


