2025年12月26日
オーチャードロード、クリスマスイブは歩行者天国と祝祭空間に
シンガポール中心部のオーチャードロードは、12月24日のクリスマスイブ夜、大規模な歩行者専用エリアおよびパーティー会場として開放され、多くの市民や観光客でにぎわった。例年恒例の年末イベントとして、ショッピング街は一夜限りの祝祭空間へと姿を変えた。
この日は夕方以降、主要区間が車両通行止めとなり、道路は歩行者に開放された。沿道では音楽パフォーマンスやDJ演出、ライトアップなどが行われ、来場者は写真撮影や散策を楽しむ姿が見られた。友人同士や家族連れ、観光客が集まり、オーチャードロード全体が開放的な雰囲気に包まれた。
主催者側は、群衆の安全確保を目的に、警察や補助警察官を多数配置し、入場規制や人流誘導を実施した。混雑が激しくなる時間帯には、一部エリアで立ち止まりや滞留を制限する措置も取られたが、大きな混乱は報告されていない。
参加者からは「車を気にせず安心して歩ける」「街全体で祝っている感じがする」といった声が聞かれ、コロナ禍を経て完全に戻った年末のにぎわいを実感する機会となった。一方で、混雑の激しさや公共交通機関の利用制限について不便を感じたとの意見も一部で見られた。
オーチャードロードのクリスマスイブ歩行者化は、都市空間を一時的に人中心へ転換する象徴的な取り組みとして定着しつつある。商業地区としての役割に加え、市民が集い、祝う公共空間としての価値を再確認させるイベントとなった。


