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EZ-Linkアプリ、2026年1月8日に提供終了

 シンガポールで交通系決済サービスを提供するEZ-Linkは、EZ-Linkアプリを2026年1月8日付で提供終了し、関連機能をSimplyGoアプリへ統合すると発表した。公共交通のデジタル化を進めるシンガポールの陸上交通庁(LTA)の方針に沿った措置である。
 
 EZ-Linkアプリは、交通カードの残高確認やチャージ、利用履歴の閲覧などに広く利用されてきた。一方、近年はSimplyGoアプリが機能拡張を続けており、クレジットカードやデビットカード、モバイル決済を含む複数の決済手段を一元管理できる点が強みとされている。今回の統合により、EZ-Linkカード利用者もSimplyGoを通じて同様の管理が可能になる。
 
 EZ-Linkによると、EZ-Linkアプリで提供されていた主要機能は段階的にSimplyGoへ移行され、利用者は2026年1月8日以降、EZ-Linkアプリを使用できなくなる。今後はSimplyGoアプリのダウンロードとアカウント登録が必要となる。既存のEZ-LinkカードやSimplyGo対応カード自体は、引き続き公共交通機関で利用可能である。
 
 LTAは、アプリ統合によって運賃履歴の即時確認、複数カードの一括管理、返金や問い合わせ対応の効率化が図られるとしている。公共交通利用者にとっては、アプリの一本化により利便性が向上する一方、スマートフォン操作に不慣れな利用者への周知と支援が課題となりそうだ。
 
 EZ-Linkは、利用者に対し早めの移行を呼びかけるとともに、移行期間中のサポート体制を強化するとしている。今回のアプリ終了は、シンガポールの公共交通がキャッシュレス・アプリ中心へ移行していく流れを象徴する動きといえる。