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規制強化後、ベイプ関連違反で2,700人超に罰金

 シンガポールでは2025年9月1日から電子たばこ(ベイプ)に対する罰則が厳格化されたが、その後の3ヵ月間で2,710人超がベイプ関連違反で罰金を科されたことがシンガポール保健省(MOH)と保健科学庁(HSA)の共同声明で明らかになった。これは規制強化後の執行強化の成果とされる。
 
 うち2,453人は一般的なベイプ違反で摘発された者で、257人は麻酔薬のエトミデートを含むベイプを所持していた。エトミデート入りベイプの所持は薬物関連違反として扱われ、一般のベイプ違反よりも重い処分対象となる。
 
 当局は、違反者のうち162人を精神保健研究所や社会福祉機関のリハビリプログラムに送ったとしており、社会復帰支援の一環として教育的対応も進められている。また、リハビリ参加命令を無視した者に対しては刑事訴追も行われる可能性があるとされる。
 
 一方で、ベイプ違反の取り締まりは所持・使用だけでなく、空港や陸路国境、クルーズセンターなどでの密輸摘発も含まれている。最近の取り締まりでは46人が密輸容疑で摘発され、2万6,000本以上のベイプ関連製品が押収されたという。
 
 シンガポールでは従来からベイプの輸入・販売・配布・所持・使用が法律で禁止されており、違反者には最大2,000Sドルの罰金が科される。エトミデート入りベイプの場合には、最大1万Sドルの罰金または最長2年の禁錮刑が適用される可能性もある。
 
 この規制強化の背景には、ベイプが若者を中心に広がる健康リスクや、薬物乱用への入口となる懸念がある。特にエトミデートを含む製品は通常のベイプと異なる薬物性が問題視されており、当局は公共の安全と健康を守るため厳しい取り締まりを続ける方針だとしている。
 
 一般市民は、廃棄用のベイプ回収ボックスなどを利用し自主的な処分を行うよう呼び掛けられている。罰則の強化は年末年始の祝日シーズンにも適用され、当局は引き続き違反者に対する厳格な対応を行うと警告している。