2025年12月22日
MOM、高齢者向けパートタイム再雇用助成金を2027年12月まで延長
シンガポール人材開発省(MOM)は12月18日、パートタイム再雇用助成金(Part-Time Re-employment Grant:PTRG)の適用期限を2027年12月31日まで延長すると発表した。これは2020年に導入された制度で、高齢労働者の雇用促進を目的としている。延長理由についてMOMは、助成金の需要が依然として高いことを挙げている。
PTRGは、60歳以上の高齢労働者をパートタイム雇用で継続雇用または新たに雇用する企業・団体に対し、1人当たり2,500Sドルを支給する助成制度で、1社あたりの上限は12万5,000Sドルとなっている。申請は12月18日から再度受け付けられている。
MOMによれば、2025年11月時点で7,500を超える企業等がこの助成金を活用し、6万5,000人超の高齢労働者の雇用維持または再就業の支援に至っているという。制度開始以来、総額9,200万Sドル以上が支給されている。
この助成金は単なる雇用支援にとどまらず、柔軟な勤務形態やキャリア計画を促進する取り組みの一環でもある。企業はパートタイム再雇用に加え、フレックスタイム制度や構造化されたキャリアプランを提供することで、労働者の健康状態・生活スタイルに応じた働き方を実現できるとしている。
助成金の対象は、シンガポールで登記・設立された企業や団体全般で、非営利組織や慈善団体なども含まれる。ただし、申請時点で60歳以上の居住者の高齢労働者を最低1人以上雇用していることが条件となる。
PTRGは、高齢化が進む労働市場において、経験豊富な人材を継続的に活用する重要な手段として位置付けられている。MOMはこの延長を通じ、企業と高齢労働者双方のニーズに応える柔軟な就労環境の整備を引き続き支援する方針だ。


