2025年12月18日
バス内の口論でガラス瓶投げ、女性乗客負傷
シンガポール北東地区で2025年12月15日未明、男性(33)がバス利用者との口論の最中にガラス瓶を投げつけ、バスの窓ガラスを破壊し女性乗客(55)が負傷する事件が発生した。警察は当該男性を重過失傷害および公共の危険行為で起訴する予定である。
事件は午前1時頃、Bus Service 167がセラングーンロード付近を走行していた際に起きた。現場近くにいた目撃者によると、乗客であった男性と別の乗客との間で何らかの会話中に口論が発展。その後、男性は自分の持っていたガラス瓶を走行中のバスの方へ投げつけ、右側の窓ガラスを破壊した。破片が飛散し、近くにいた女性乗客が顔や腕に軽傷を負ったという。
現場の他の乗客やバス運転手がすぐに警察と救急を呼び、負傷した女性はその場で応急処置を受けた後、病院に搬送されたが命に別条はないと報じられている。バスの運行は一時的に停止し、破損した窓ガラスは運行会社が後ほど交換した。
事件後、警察は防犯カメラ映像や目撃者の証言をもとに男性の身元を特定し、その後現場近くで男性を逮捕した。警察は捜査の結果、この行為がバス内の安全を著しく損なうものであり、公共の交通機関利用者に対する重大な危険行為に該当するとしている。
被疑者は裁判で、口論の結果として感情的になったことを認める一方で、暴力行為の故意性については争う姿勢を示しているとされる。検察は被害者保護と公共安全の観点から厳正な対応を求めている。
今回の事件は、公共交通機関内での乗客間トラブルが暴力沙汰へ発展する危険性を浮き彫りにした。警察は引き続き事故の詳細を調査し、必要に応じて追加の告発を行う可能性があるとしている。


