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シンガポール西部の4地点で突発的な洪水リスクを警告

 シンガポール国営の水管理機関であるシンガポール人材開発省(PUB)は2025年12月14日、西部地域の4地点で突発的な洪水(フラッシュフラッド)のリスクが高まっているとして注意喚起を出した。これは当日午後に予想以上の激しい雨が広範囲で降る見込みであることを受けた措置である。
 
 PUBは同日午後3時頃、自身のソーシャルメディア投稿を通じて、洪水発生リスクがある具体的な地点を次の通り発表した。
 
●Lorong KismisとToh Tuck Riseの交差点
 
●Sunset DriveとSunset Wayの交差点
 
●Jalan Boon Lay(Enterprise RoadからInternational Roadまで)
 
●Dunearn Road(Rifle Range RoadからBinjai Parkまで)
 
 これらの地点では雨量が短時間で増加しやすく、路面浸水や排水能力の限界超過による突発的な洪水が発生する恐れがあるとして、PUBは住民やドライバーに対しこれらの地域を避けるよう強く促した。特に午後2時40分から3時40分にかけて激しい雨が予想されていたが、その後の観測を受けてPUBは注意喚起の有効時間を午後4時30分まで延長した。
 
 PUBは引き続き気象状況の監視を強めるとともに、各種の警報や助言を適宜発信する方針である。フラッシュフラッドは急激な雨量の増加によって短時間で発生する性質があるため、同省は地域住民に対して最新の天候情報を確認し、安全な行動を心掛けるよう呼び掛けている。
 
 今回の警告は、いつ激しい降雨が発生するか予測が難しい気象条件下で出されたものであり、PUBは今後も必要に応じて追加のリスク情報を提供するとしている。