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日本で“ぶつかり男”に殴られたとシンガポール人女性が訴え

 日本を旅行中のシンガポール人女性が、街中で見知らぬ高齢男性に突然殴られたとSNSで明らかにし、ネット上で議論が広がっている。女性は、この行為が日本で社会問題として語られることもある「ぶつかり男(Butsukari Otoko)」現象と関連している可能性があると述べた。
 
 女性によれば、事件は日本の駅構内で発生した。彼女が通路を歩いていたところ、高齢男性が突然肩からぶつかってきた後、いきなり顔面を拳で殴ったという。周囲にいた乗客が仲裁に入り、女性はその場から避難した。幸い大きな怪我はなかったが、頬に痛みと腫れが残ったという。
 
 女性はSNSで「最初は故意にぶつかってきたように感じた。これが噂に聞くぶつかり男なのかと思った」と投稿。同現象は、混雑した場所でわざと他人にぶつかる男性の行為を指し、特に女性が被害に遭うケースが語られてきた。ただし、警察統計などで正式に定義されているものではなく、主にSNSやメディアで広まった用語である。
 
 今回の事案について、日本の警察が正式に捜査しているかどうかは現時点で不明である。女性はその後、安全確保のため滞在地の変更を検討していると述べた。
 
 SNSでは、シンガポール・日本双方のユーザーから
 
 「旅行者が被害に遭うのは深刻な問題」
 
 「高齢者による暴力行為は許せない」
 
 「混雑地帯では注意が必要」
 
 など多くの反応が寄せられている。
 
 一方で、日本で暮らす人々からは「ぶつかり男は都市伝説的に語られるが、実際に遭遇したという声もある」「個別の暴力事件と混同すべきではない」といった冷静な意見も見られる。
 
 女性は投稿の最後で「今回の経験は怖かったが、日本の多くの人は親切だった」と述べ、旅行者に対して周囲への警戒を促した。