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経済

2025年12月11日

SingPost、国内普通郵便の料金を2026年1月1日から一律10セント引き上げ

 シンガポールの郵便サービス事業者SingPostは、2026年1月1日から国内向け普通郵便の料金を一律で10セント引き上げると発表した。これにより、標準普通郵便(Standard Regular Mail)は現在の0.52Sドルから0.62Sドルに、標準大型郵便(Standard Large Mail)は0.8Sドルから0.9Sドルへと改定される。
 
 この改定の背景には、近年進んできた郵便物量の大幅な減少(2019/20会計年度比で40%超)と、人件費・光熱費・設備コストの上昇など運営コストの増大がある。
 
 SingPostは、こうした構造的なコスト増を吸収し、郵便サービスの持続可能性を維持するために料金見直しが必要と判断したとしている。
 
 SingPostの新CEOであるMark Chong氏は、今回の値上げについて「国内郵便事業における構造コストを調整し、信頼性の高いサービスを今後も提供し続けるために不可欠な措置である」と説明した。
 
 また、企業向けの大量郵便(バルクメール)サービスも値上げの対象となる。SingPostは、Eコマース対応の強化や配達拠点の整備など、配送インフラの近代化を引き続き進める方針である。
 
 なお、直近では2023年にも料金改定が実施されているが、今回はデジタル通信の普及による郵便需要の減少や、人件費・エネルギーコストの上昇を背景に、再び料金改定に踏み切った形である。

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