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社会

2025年12月9日

シンガポール税関、今年最大の密輸たばこ摘発

 シンガポール税関(Singapore Customs)は12月8日、未納税の密輸たばこ合計1万7,279カートンを押収し、関係者4人を逮捕したと発表した。今回の摘発は2025年における「国内最大規模の押収額」となる。
 
 押収は11月30日と12月1日の2件の取締で行われた。まず11月30日、パンダン・ループ(Pandan Loop)にある工業ビルにて、当局はシンガポール登録のバンが倉庫の出入り口にバックで侵入し、男らが茶色の箱を積み込む様子を確認。調べたところバン内に2,400カートンの未納税たばこが見つかり、さらにビル内のユニットでは追加で3,195カートンを発見した。これによりバンとあわせて合計5,595カートンが押収され、男らはその場で逮捕された。
 
 続く12月1日の捜査では、ジュロン・ポート・ロード(Jurong Port Road)の倉庫にてさらに1万1,684カートンの未納税たばこが保管されているのを確認。これらも押収され、今回の総数1万7,279カートンとなった。
 
 関係者は、27歳のシンガポール人男性運転手と、30~39歳のインド人男性3名。税関は現在、関係者4人に対し起訴手続きを進めている。
 
 今回の摘発により回避された関税および消費税(GST)は1万8,700Sドル以上に上るという。違法所持・輸送・販売は重罪とされ、有罪の場合は回避した税金の最大40倍の罰金、または最長6年の禁錮刑が科され、使用された車両は没収対象となる。
 
 当局は国民に対し、不審なたばこの売買や密輸の情報があれば税関に通報するよう呼びかけている。

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