シンガポール食品庁(SFA)は、飲食店で働くすべての食品取扱者に義務付けてきたマスクまたはスピットガード(飛沫防止具)の着用要件について、2026年1月1日から義務を撤廃すると発表した。これは2025年12月4日付で公表された公式プレスリリースに基づくものである。
現行制度では、食品の調理・提供に従事する全員に対して、マスクまたは物理的障壁の着用が求められてきた。しかし、食品庁は最新の評価により、マスクやスピットガードを着用しないことによる食品安全上のリスクは低いと判断したとしている。
これに伴い、環境公衆衛生法(EPHA)第99条第13項および第14項に基づき、食品営業許可に付随する下記条件が削除される予定である。
食品および飲料の販売・調理に従事するすべての職員は、マスクまたはその他の物理的障壁を着用しなければならない。
この変更は、同法の第32条から第36条に基づいて発行されるすべての食品関連ライセンスに適用される。
ただし、制度変更に対して意見提出を希望する事業者は、2025年12月18日までにシンガポール食品庁の公式ウェブサイトにあるオンライン・フィードバックフォームを通じて書面で意見を提出することができる。提出された意見は最終判断にあたり考慮され、結果は後日通知される予定である。
シンガポール、飲食店従事者のマスク・スピットガード義務を2026年1月から撤廃へ
